ウィザードリィ〜戦乱の魔塔〜

配信されたんでインストール、そして冒険の旅に出た。
口やかましチュートリアル役の男の指示を受けて一つ目のクエストを終え、酒場に戻ってきた。
そして一言「飛影はそんなこと言わない」と呟くのであった。
冒険は見事なまでによくあるカード対戦型ソーシャルゲームであり、過去に血と汗を流してプレイしたウィザードリィとは程遠いモノだった。
打ちひしがれた僕は、また冒険に出かけるふりをし町外れへと足を運んだ。
一緒に付いてきた冒険者はキラキラした眼差しで何か一言二言語ってきたが、そんな彼らを僕は無理やりモノ言わぬ塊にした後にLOST(アンインストール)させた。
聞こえるはずのない断末魔が聞こえた気がしたが、後悔は特になかった。
たぶん、僕以外の歴戦の戦士たちも同じようなことをした、そんな事を思っていたからだ。
町外れから戻った後、宿屋の親父と一言交わし馴染んだ馬小屋の藁に身を沈ませるのであった。